読書メモ「発酵文化人類学」

 表紙が気になっていた本。ようやく読んだ。楽しく読めた。

 発酵は文化と共に存在している。文化は発酵により成り立ち、発酵は文化により成り立つ。発酵と文化には「交換」や「贈与」の関係性がある。そういう事実を本家の文化人類学の研究を引き合いに出しながら、上手く説明していた。

 発酵自体はそのメカニズムはほとんど解明されている。けれど、説明できない共生があるという。目に見えない相手と日本人含めて人間は長い間上手く付き合ってきたんだなぁと思った。

 自宅でも発酵を手作りしたくなる。甘酒、ヨーグルト、塩麹、そして味噌。手前味噌を作りたくなる。